linkerは「人と人」「人と情報」「人と物」をつなぐデザインユニットです。

第14回文化庁メディア芸術祭を見てきた。ワクワクです。

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こんにちは、taku-workです。
乾燥肌で体のあちこちがかゆくなる昨今いかがお過ごしでしょうか。

ということで、今回は第14回文化庁メディア芸術祭のおはなし。
国立新美術館にて行われる受賞作品展です。アート、マンガ、アニメーション、エンターテイメントの各分野の作品が展示されています。毎年のことながらワクワクします。

メディア芸術祭 | 文化庁メディア芸術プラザ
http://plaza.bunka.go.jp/festival/

アート部門

僕が個人的に気になったのは、眼球の動きでカーソルを操作する「The EyeWriter」と模型の列車に光をつけて走らせ周囲にある日用品の影が風景に見える「10番目の感傷(点・線・面)」です。

The EyeWriter 」はALS(筋萎縮性側索硬化症)で体が麻痺してしまったグラフティーアーティストが再び絵を描けるようにとはじまったプロジェクトだそうです。
アイトラッキングシステムによって眼球の動きだけでモニターやプロジェクタ投影でビルの壁などに絵を描くことができます。
会場には体験できる装置が用意されています。
簡単な設定をすますと目の動きだけでモニター上に絵を書いたりゲームができたりします。
精度もなかなかで面白いです。

このプロジェクトがストリートカルチャーの文脈で出てきたことが面白いなぁと。

10番目の感傷(点・線・面)」は鉄道模型に光源をつけて暗い部屋を走らせています。
鉄道模型の線路沿いに日用品が置かれていて、光源がとおることで影が車窓のように広がります。見たことがあるような無いようなそんな不思議な影の風景がひろがります。
特別な技術ではないことで認識が変わるところが興味深いです。

マンガ部門

「ヒストリエ」や「孤高の人」といった作品が展示されています。原画とともに展示されているものもあります。
原稿でしかみることのできない修正のあとや絵の作り方がみれるのが良いですね。
それにしてもマンガ原稿って綺麗です。

アニメーション部門

「四畳半神話体系」や「Coloful」といった作品が展示されています。
こちらは設定資料などが展示されています。設定資料好きにはたまりませんね。
ショートムービーなども展示してあるのでそちらもオススメです。

エンターテイメント部門

このブースではゲームやwebキャンペーンなどインタラクティブ要素の強い作品が展示されています。
とくに面白いなと思ったのは「エスパードミノ」でした。

「エスパードミノ」はならべたドミノの1つを倒すと、不思議なことにふれていなくても順番にほかのドミノが倒れていく作品です。
詳しい動画があったので貼っておきます。

エスパードミノ from jarashi on Vimeo.

メディア芸術祭Ustream

会期中はUstreamでの放送も充実しています。これもすごくたのしみです。
海外のアニメーションフェスティバルのレポートや作者トークなど盛りだくさんです。

メディア芸術祭Ustream
http://www.ustream.tv/channel/jmaf

番組の放送プログラムは

メディア芸術祭Ustream Japan Media Arts Festival Ustream プログラム
http://plaza.map-staff.jp/ust/program.html

でみることができます。気になる番組をチェックです。

ということで、

会期中には国立新美術館3階の講堂と東京ミッドタウンタワー4階でアニメーションなどの上映も行われています。
上映プログラム情報は「上映情報 | 平成22年度(第14回)文化庁メディア芸術祭 | 文化庁メディア芸術プラザ」にあります。気になる作品を各会場で見てみるのもよいですね。

インタラクティブな作品をみると本当にワクワクします。
自分でも作ってみたいなぁと悔しい思いをしたりして、良い刺激になるかと。
会期は2/2-2/13です。観覧無料ですしお時間ある時にでもいかがでしょう。