小泉忍展「記憶の加工」＠リビングデザインセンターOZONEを見てきました。

火曜／金曜担当の@cremaです。

今日はkokumai.jpさんに教えていただいた展覧会が私の仕事場近くで開催されていたので、移動中に寄ってきました。

それは小泉忍さんという1974年生まれのプロダクトデザイナーさんの展覧会、「記憶の加工」です（開催情報は後述）。

我々に身近でなじみ深い様々な日用品＝コンセント、ハンガー、デミタスカップ、ひきだし付の棚、ライトなどを組み合わせた作品ですが、その組合せは既に我々が持っている認識を覆すようなものなのです。

展覧会の撮影はできませんでしたので、7つあった作品中、特に気になった3つを言葉で説明してみますね。

【実在しない電気　〜記号のもたらすイメージ〜】
通電していないコンセントから伸びたケーブルが、針金ハンガーやフックになっている作品。コンセントとケーブルを使っていることにより、通電していないのに電気が影響しているような錯覚に陥ります。

【あたまのねじまき　〜比喩の具象化〜】
デミタスカップの取っ手がねじまきの形になっており、傾けて飲むたびに「頭のねじを巻き直す」という比喩を体現している作品。

【ミノムシの照明　〜現象の引用〜】
人の身長ぐらいの、シンプルなライトスタンド。長細く透明なシェードの中に電球が輝いています。使う人が色とりどりの小さな付箋を貼っていくことにより、ミノムシのような可愛らしい見栄えをカスタマイズできます。

どうでしょう？　この言葉による説明で、ちょっと見てみたくなりますでしょうか？

私にとっては、頭の中をちょっとずらされるような快感を受けた展示でした。

同じ「リビングデザインセンターOZONE」の中には、素敵なインテリア関連の展示も沢山ありますので、新宿にお出かけついでに寄ってみてはいかがでしょうか？

会期は、2月8日（火）までです。

【会期】 2011年1月27日（木）〜2月8日（火）　※水曜日（祝日を除く）休館
【時間】 10：30〜19：00
【会場】 リビングデザインセンターOZONE（7F リビングデザインギャラリー）
　　　　 〒163-1062 東京都新宿区西新宿3-7-1　新宿パークタワー
【主催】 小泉忍デザイン事務所
【協賛】 荒川技研工業株式会社、株式会社コンプウッド
【後援】 リビングデザインセンターOZONE
【入場料】 無料
【問い合わせ先】 03-5322-6500（10：30〜19：00　水曜日休館）