いろいろな辞典・事典のおはなし。デザインに役にたつかもしれないものもちらほら。
こんにちは、taku-workです。
最近iPhoneアプリの電子書籍の文中の語句を大辞林などの辞書アプリで引くことができるものが多くなってきてますね。
難しい言葉が多いビジネス系書籍なんかでは便利そうです。
ということで、今回はいろいろな辞典・事典のおはなし。
猫もしゃくしも電子書籍なこのご時世に分厚く重い辞典・事典。でも偶然の発見があるのが良いところですね。
デザインに役に立つかもしれないものをいくつかご紹介です。
記号学大事典
記号学の周辺分野の事象をあつめた事典です。
記号や色彩にまつわる事象はもちろんですが、そのほかにも広範囲に網羅しているのでおすすめです。
著者には先日多摩美術大学を退任されたピクトグラム・デザイナー太田幸夫の名前もあります。
デザインの周辺領域ともかなり重なる部分があるのでおすすめです。
「学び」の認知科学事典
「学び」をテーマに子供の学び、学びのメカニズム、学びのテクノロジー、などなど。
用語解説的な面もありますが、読み物としても十分なボリュームです。
WebサイトやUIのデザインをしていて、人が機能を学んでいくということについて少し知識を深めたくて読んでみたのですが、人が学ぶということについて見方が広がる気がします。
レイアウトひらめき事典
先日もご紹介した本ですが、もう一度。
5つのカテゴリーについてサンプルをひたすら並べてある事典です。
各サンプルには説明が一切ないのが逆に考える余地ができて、パラパラと眺めるのに最適です。
おなじモチーフをいろいろなパターンで紹介しているのもよいですね。
同じモチーフをいろいろなパターンでといえば、事典ではないですが「文体練習 レーモン・クノー著」という本があります。
こちらは同じ内容の文章を文体を変えて書かれた本です。文章の変わりっぷりが見事です。
装丁も面白いのでおすすめです。
比喩表現辞典
名前の通り比喩表現を集めた辞典です。
各項目に例として古今の文学作品からの引用が使われています。
直接デザインに役に立つとはいかないまでも、頭の柔軟体操的によいかと。
ということで、
紙の辞典の良いところはなんといっても隣にある項目に目がいく偶然性の効果なわけです。
辞典はパラパラ見ているだけでも発見があるので、作業の合間にでもいかがでしょうか。
僕は辞典・事典の類いが結構好きで、広辞苑はもちろんですが、類語や語源、果てには江戸語大辞典 新装版 という滅多に使うことのない辞典なども買ってみてはたまにぱらぱらとめくって、へー、そうなんですか、なんて思っています。はい。
ちなみに、辞典と事典の違いは、辞典は言葉メイン、事典は事物メイン、だそうで。