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iPhoneアプリ版電子書籍「弾言」を試してみた。

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こんにちは。taku-workです。
本は実際の紙の書籍で読みたいと思うほうが多いのですが、PDFなり電子書籍もスペースとらないからありがたいなぁと思うわけで、読み終わったらscansnapで保存なども良いなぁ、などと思いつつも、その作業を自分でやってたら時間の損失も大きいよねぇ、なんて思ったり思わなかったりです。

というわけで、今回はiphoneアプリ版「弾言」のお話です。
これは404 Blog Not Foundでおなじみの小飼弾さんの著書「弾言」のiphoneアプリ版です。
単行本はすでに読んでいたのですが、iphone版はどうなっているのか気になって試してみました。

弾言(小飼弾)
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文字サイズ

電子書籍でこまるのは単行本の1ページををそのまま縮小コピーしているものです。
初期状態で文字が小さすぎて読みづらいのでいちいち拡大するのは手間です。
このアプリではただの縮小コピーではなく、きちんとiphoneで読みやすいようにデザインされていています。もちろん拡大縮小も可能。

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文字サイズや図表の大きさはメディアに合わせてきちんとデザインした方がよいということがわかります。
可能ならば画面全体の拡大ではなく、文字サイズの拡大機能があるともっと良いのかなとも思います。

コンテンツ生成のプラットフォームにはアプリの起動画面にある「T-Time」というものが使われているのですね。

章ごとのメニュー

章ごとのメニューがあるのでダイレクトにアクセスできて良いです。
特にハック系の本などのように章ごとに飛ばし読みできるコンテンツには便利です。

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ここはいまいち:しおりまたはブックマーク、検索機能がない

アプリを起動した時には読んでいたところが表示されるので再開は便利です。
ですが、 本を読んでいるときには気になったページの角を折ったり、印を付けたりすることがあります。
残念ながらそういった機能は無いようです。
それからせっかくデジタルにしているのだから検索機能もあるとよいのではとも思いました。
それらができるともっと便利なブックリーダーアプリになりそうだなぁと。

というわけで、

電子書籍を見ていて、やはり文字サイズ、段落、見出し、図表の大きさなどそれぞれがiphone用にデザインされる必要があるなぁとおもいました。それからブックリーダーというアプリケーションとして、UIデザインや導線設計、ブックマークやしおりなどの機能デザイン、それらもメディアにあわせてあげることが大切だなと思いました。
自分がデザインする機会があったら気をつけよう。

あと、404 Blog Not Foundのエントリーでは一部あたりの収益は単行本とiphoneアプリとではさほど変わりないとのことです。
マーケットの大きさなどもあるので一概にはいえないとはおもいますが、iphoneユーザーとしては有名著者さんの本をどんどんiphone版アプリで発売してほしいなと思いました。

単行本はこちら

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方 (単行本)
ASINコード : 4757215339
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