linkerは「人と人」「人と情報」「人と物」をつなぐデザインユニットです。

37歳、成長小休止中。

火曜/金曜担当の@cremaです。

諸事情によりブログの更新に少し間が空いてしまい、お詫び申し上げます。今後も私の回は不定期更新になるかと思いますが、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

さて、ここのところ、仕事でも私生活でも、すっかり成長曲線が緩やかになってしまった感の私。むしろ後退している面も見られ、どうやったら成長を続けられるのか、日々模索中です。

社会人16年生で、通常ベテランと言われるような年齢ではありますが、組織の中で訓練された経験がないため、意識して学習を積み重ねていかないと、世間とずれていってしまうのが悩みです。フリーランスの皆さまは、そのあたりをどうカバーされていらっしゃるか、興味があるところです。

いたずらに忙しく→作業効率が悪く→学習の時間が無くなり→効率が悪くなり→さらに学習時間が無くなり、という負のスパイラルに入ってしまっているため、今年はそれをリセットするのが目標になっています。

詳細は述べられませんが色々と上手くいかないことがありましたので、それを今後の糧とするために「失敗学のすすめ」という本を薦めていただきました。

失敗を隠蔽したり忘れたりするのではなく、原因を分析し知織化して共有し、今後の成長の糧にするための「失敗学」を提唱されている、東大の機械工学の先生の書籍です。

世界の三大失敗をご存知だろうか。タコマ橋の崩壊、コメット飛行機の墜落、リバティー船の沈没...。これらは人類に新たな課題を与え、それと向き合うことで我々はさらなる技術向上の機会を得た。一方日本では、JCO臨界事故、三菱自動車のリコール隠し、雪印の品質管理の怠慢など、失敗の隠匿がさらなる悲劇を引き起こした。

本書によると、失敗は、未知との遭遇による「良い失敗」と、人間の怠慢による「悪い失敗」の2種類に分けられる。不可避である「良い失敗」から物事の新しい側面を発見し、仮想失敗体験をすることで「悪い失敗」を最小限に抑えることが重要である、と筆者は説いている。

また、過去の豊富な例から学ぶことで失敗の本質を多角的に検証する方法や、時間がたつと形骸化してしまう失敗例を効果的に伝承する方法についても言及している。さらに、マニュアル化した対応方法では前例のない事態が生じたときに対応できなくなるとして、とっさの判断力や創造力を養う失敗経験を教育に取り入れることを提唱する。

本書は、親しみやすい入門書の形で我々に「失敗学」の重要性を伝えている。世界の失敗の歴史についても多く扱っているので、読み物としても楽しめる。

失敗学のすすめ (講談社文庫)
畑村 洋太郎
講談社
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それにしても、こんな風に心身ともに弱っているときは、新しいことに全く食指が動かないのですよね......。なんて、このブログに書くことではないかもしれませんが、「xxするための、たったひとつの方法」的な記事を書く気力が1mmもありません......。ゆっくりと気力を取り戻していこうと思っていますので、しばしお時間いただければ幸いです。

次回の記事のテーマは、仕事をする人の精神衛生や気分転換について書ければ、と思っています。