linkerは「人と人」「人と情報」「人と物」をつなぐデザインユニットです。

「よくわかるPHPの教科書」を読んでおります。

火曜/金曜担当の@cremaです。

先日H2Oスペースのたにぐちまことさんから「よくわかるPHPの教科書」を頂戴したので、ご紹介したいと思います。

よくわかるPHPの教科書
たにぐち まこと
毎日コミュニケーションズ
売り上げランキング: 1186
おすすめ度の平均: 5.0
5 ノンプログラマの方にぜひ!
5 表題どおり、よくわかる
5 今までPHPの勉強を何度も挫折した方に


最近はWordPressをいじる機会が増えたり、それ以外にもPHPでちょっとした処理を行ったりすることがあるのですが、なかなか根本からは理解できないまま日々が過ぎていっております。

当linker journalの読者の皆さまには、私のように守備範囲が「企画、情報設計、UI設計、グラフィック制作、HTMLコーディング、ちこっとJavaScrtiptとPHP、CMSカスタマイズ」というような、肩書き「Webデザイナー」の方も割と大勢いらっしゃるのではないかと推察していますが、いかがでしょう。

そういう方の場合、「やっぱりプログラムをきちんと理解したい。特にWebの仕事だとPHPは使うし......」という思いを抱いていることも多いかもしれません。

この本は、まさに私のような「プログラムに興味があるけれども、実は根本から分かっていないWeb制作者」にはぴったりの、ツボを抑えた本です。最初に「身近な文具を使ってプログラムを考えてみよう」というセクションを設けており、この写真(たにぐちさんのUstのスクリーンショット)のように紙の上にコマを書き、その上で消しゴムを動かしてみようというのを、まず考えてみたりするのです。

phpbook.jpg

PCを使わずに、根本の「何かを命令する/問題解決のために論理を組み立てる」というところからはじめるので、かなり敷居が低くなっている印象ですね。

その後、PART2「PHPの準備」で、レンタルサーバやローカルでPHPを動かす環境の準備と、わかりにくい用語の解説があり、学習の障害となるものを取り除いてくれます。

次にPART3で「PHPの基本」をじっくり解説。画面にHTMLを表示すること、ドロップダウンリストの値の取得や制御、電子メールの送信などなど、サンプルが実用的なのが良いところ。

PART4では、私のようなプログラム初学者がちょっと後ずさりする「データベースの基本」が解説されています。SQLの基本と応用がやさしく語られていて、アレルギーがかなり取り除かれます。

PART5では、PHP+DBで本格的なWebシステムを作ることや、ライブラリとフレームワークについて語られており、一冊を通して、現場でWebアプリを書く実務の概要をコンパクトに知ることができそうです。

そして何よりたにぐちさんが素晴らしいのは、この本の解説をUstreamでアーカイブしているところですね! 事前にここまで情報を開示してくださっているのは、迷いがちな購入者も安心できる素晴らしい心遣いだと感じました。


これ以外にもたにぐちさんは、この本の関連イベントを行ったり、ブログ記事を書いたり、プロモーションが非常に行き届いてらっしゃるのですよね。というわけで、書籍の内容はもとより、「書籍の構成」「様々なケア」も、私の仕事に参考になるなぁと感じ入りました。未読の方には、ぜひおすすめです。


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