「ネットPR大学「ツイッター 140文字が世界を変える」出版記念講座」に行ってきました。
火曜日/金曜日担当の@cremaです。
2009年10月29日(木)に行われた「ネットPR大学「ツイッター 140文字が世界を変える」出版記念講座」に出席してきましたので、メモを書いておきます。
お話された方は、AMNの徳力さん(@tokuriki)、Pokenの発売元であるアコニ株式会社の古谷さん(@PokenJapan)、@yahoo_shoppingの中の人である長村さん、そして今回の書籍の著者であるネタフルのコグレさん(@kogure)と「みたいもん!」のいしたにさん(@masakiishitani)の5人です。
受講者の方々は、他のWeb制作系やプログラミング系のセミナーでお見かけする方はほとんどいらっしゃらなかったのと、配られた受講者アンケートの内容から判断して、企業のWeb担当者もしくは決裁権のある方が多かったように、私は推測しています(違ったらすみません)。
「この中でTwitterを使ったことがある方は?」という質問には95%ぐらいの方が挙手なさっていました。ある意味、濃い空間ですね。
Twitter environment in Japan by Tokuriki
まず最初は、徳力さんが「Twitter night vol.3」の為に作成したというスライドが存在しまして(必要無いのに作成してしまったということで話題の><)」。それを今回の為にブラッシュアップしたバージョンで、お話しされました。
Twitterの「これまで」「これから」が簡潔にまとめられてとても分かりやすいスライドでしたし、何よりも徳力さんはプレゼン慣れしていらっしゃいますので、安心して聞くことができました。
PokenJapan
その後は、Pokenの発売元であるアコニ株式会社の古谷さんのお話です。
@PokenJapanというTwitterアカウントで、積極的にユーザーとのコミュニケートをはかられていて、「日本ではニュースリリースを出したことがない」という事実が印象的でした。
Twitterで行っている主な活動は、「ニュースの発信」「カジュアルなコミュニケーション(疲れた、お腹減った、など人間味のある内容含む)」「ユーザー間のコミュニケーションのサポート(ユーザーの集まりを仲介するなどのサポート)」だそうです。
今後の目標は、「フォロワー数の増加」「Twitter限定キャンペーンの実施」「リアルイベント開催へのきっかけ」とのことでした。特に「フォロワー数の増加」に関しては、年内に10,000人ぐらいを目指したいとのこと(現在のフォロワー数は5,600人ぐらい)。私も微力ながら宣伝したいと思いますので、ぜひ目標達成に向けて頑張ってくださいませ。
Yahoo!ショッピング
さて次は、私も何回かオフ会でお目にかかったことのある、@yahoo_shoppingの中の人「一号」の長村さんです。スライド無しで、ライブで画面を見せながらお話するスタイル。印象的だったポイントは以下の通りです。
- ネタフルのDELLの記事を読んで、メモ程度の企画書を事業部長に承認してもらい、Twitterをスタートしたとのこと。(正規の承認手続きを踏むと時間がかかりすぎるので、さくっと動いてしまった感じのようです。その身軽さがステキですね。)
- 販促情報以外のことで、人間味のあることなどもつぶやいている。(PokenJapanさんも、同じようにおっしゃってましたね)
- 自分から誰かをフォローすると「このアカウントは本物なのか?」と不審がられるケースがあったため、あくまでも「フォローされたら仕返す」を基本としている。
- おすすめユーザーになった7月10日以降、ほぼデフォルトでフォローされる為、本当に好んでフォローしてくれた人以外の人が非常に増え、交流の質が変わった。
- おすすめユーザーになる前は、Twitterにかける時間は一日1〜2時間だったものが、なったあとは3〜4時間になってしまったため、チーム内のつぶやきに向いていそうな方をスカウトして「二号」「三号」「四号」とキャラ設定して分担している。ただし、まだ一番多くつぶやいているのは、一号である長村さん。
- Twilogを使って、つぶやきの数や頻繁に@を交わす人のデータを分析している模様。
- @を貰ったら、積極的に返して交流し、ファンを増やしている。
- 意外だったことは、現在のところ、誹謗中傷系のつぶやきがほとんど無いこと。ただし、難しいことが起きた場合の想定は、きちんと準備してある。
- 売れ筋ランキングや商品検索結果を返してくれるbotを開発中。
@yahoo_shoppingさんは、私の観測範囲内では群を抜いてユーザーフレンドリーな企業アカウントさんであり、非常に上手く運用されている印象がありますので、今後もぜひ参考にさせていただきたいと思っています。
著者のコグレさんいしたにさんのお話し
最後は、「ツイッター 140文字が世界を変える」の著者であるお二人のお話しでした。
Twitterを初めて世界が広がったこと、書籍の在庫状況をTwitterでみんながつぶやいてくれるおかげで可視化できていること、書店巡りをして山田真哉さんと出会ったこと、首相官邸に献本したことなど、お二人をめぐる状況が、Twitterとこの書籍によってどんどん変化していることを強調されていました。
最後にちゃんと、サイン代わりに「はんこ」を押していただきましたよ!
私は最近、Twitterをやっていない人から「Twitterってどうなの?やってみたほうがいいの?」ときかれることが多いので、すかさずこの本をおすすめ(リアルRT)しております。
毎日コミュニケーションズ
売り上げランキング: 49
良くも悪くも「twitter入門書」それ以上の情報は無い
最適の入門書
新しい情報はほとんど無い
ツイッター初心者の私にぴったりの本でした
今日のおまけその1
この講座の受講者の中で、Twitter上の仮想都市「粒谷区」の区民になっている人(@2289staffをフォローしている人)には、アコニ株式会社さんより「粒谷区民専用着せ替えPoken」のプレゼントがありました。レアですよね。嬉しい!ありがとうございます。
今日のおまけその2
昨日はこのセミナーの後に、銀座アップルストアにて行われたCSS Nite Vol.40に参加しました。スピーカーは、ミツエーリンクスの矢倉眞隆さん。Web標準Blogや「Misunderstanding Markup」の日本語訳などで著名な方です。
タイトルは「HTML5、きちんと」。人前でお話されるのが初めてということでしたが、そのお話しぶりは非常に落ち着いていて聞き取りやすく、時折ユーモアを交えつつ、スライドは美しくシックな配色と余白のとり方で見やすく、もちろん内容は初心者向けに噛み砕いて分かりやすく...。つまり非の打ち所の無い完璧さでした。今年のcrema的ベストプレゼン候補no.1です。
いずれ資料等が公開されるのではないかと思いますし、またなにかのチャンスに矢倉さんがお話しになることもあると思いますので、ぜひ時間を作ってチェックなさることをおすすめします。