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「初心者の方にものを教えるときの7つのポイント」

こんばんは!
今夜は新宿のロックバーの片隅で人を待ちながら、この記事を書いている@cremaです。と書いている間に、待ち人第一号がやってきましたよ。

しかしですね。今日の昼間は、ロクナナさんの「黒野明子のMovable Type入門講座」で、6人の方にみっちり6時間授業をしてきたわけなのです。こう見えても、オンとオフのけじめをきちんとつけて、頑張ろうと努力しておるのです。

というわけで今回は、この「入門講座」の準備をするにあたってもう一度自分の中で見直した、「初心者の方にものを教えるときのポイント」をメモしておきたいと思います。

このポイントをメモするにあたり、まず私が教育学の専門教育を一切受けたことが無いことを記しておきたいと思います。教職課程の授業を履修したこともありません。

ですからここに書くことは、かつて予備校教師だった夫からアドバイスしてもらったこと+いままで受けてきた数々のセミナーで見聞したこと+大学と派遣会社での講師業務の中で試行錯誤して体験したことから導き出したことです。

教育学の専門家の方から見たらおかしな点などもあるかと思いますが、その際にはどうぞご指摘ください。

あ、あと、このポイントを全て私が出来ているというわけでもないので、「おい、お前できてないぞ!」と思われた方は、これまたご指摘ください(汗)

ポイントその1。最初に授業の全体像や道筋を伝える。

今から何に関しての説明をするのか。素材として使うものは何なのか。どういう目的でこの説明をするのか。など、授業の全体像を把握できるような説明を最初に行うこと。できれば、「今日のポイントは○○個です。これさえ覚えればOK」というように、達成度合いをあらかじめ提示するのも効果的。受講者が授業の全体のボリュームと方向性を把握し、授業中に「いま何をやっているのか」ということで迷わないように、「地図」と「手がかり」を与えること。

ポイントその2。その説明は、できればビジュアルで。

「ポイントその1」の全体像を伝えるにあたり、口頭だけではなく、できれば簡単なフレーズや図を準備して、視覚的に印象付ける。そのビジュアルは、授業中に受講者が常に参照できるようになっていると、「いま何をやっているのか」ということで迷いにくい。

ポイントその3。説明の速度は、ごくゆっくり。

緊張したり気負ったりすると、知らず知らずのうちに早口になりがち。いつもの1.5倍の時間をかけるつもりで、ゆっくり話すぐらいでちょうどいい。大きな声で、一語一語をはっきり発音する。

ポイントその4。要所要所で、理解度の確認をする。

話に熱中すると、受講者の理解度や気持ちに気づかず、授業が先走りがち。時々重要なフレーズで言葉を切って、受講者が内容を理解しているか確認する。「ここまでの内容で質問はありませんか?」と言って、ゆっくり受講者を見回してみる。

ポイントその5。最初から例外を教えすぎない。

あれも教えたいこれも教えたいと熱心になるあまり、ついつい最初から「例外」を沢山教えがち。しかし初心者は、あまりに沢山の例外を教えられても、「本当はどうなんだろう?」と混乱しがち。一番最初には、一番基本的なことをストレートに伝える。しばらく練習などをしてみて、受講者が「あれ?これは何かおかしい?」と気づいた頃に、タイミングよく「例外」を教える。

ポイントその6。誰かの質問を、全員で共有する。

授業中にみんなの前で質問してくれる場合はいいのだが、休み時間に個人的にだったり、小さな声でこっそり質問されることがある。しかも結構本質的なことだったりする場合もある。その質問をもう一度みんなの前で復唱して、全員で質問と解決策を共有するようにする。

ポイントその7。練習課題は多めに準備しておく。

授業時間が長めの場合や勘がいい人が受講生に多かった場合、意外と練習問題が不足→時間が余ったりして慌てがち。そうならないように、同じような練習問題に様々な角度から取り組めるようなバリエーションを、色々準備しておく。時間が足りなくなってバリエーションの問題があまれば、それはそれでOK。

まだまだポイントがありそうですが、今日はここまで。今後、授業や課題の開発や講師のお仕事などに携わるチャンスが増えそうなので、折に触れ気づいたことをメモしていきたいと思います。

(それにしても、初めて、エントリーに「xxするための○○個のポイント」パターンのタイトルをつけてしまいましたwww)