linkerは「人と人」「人と情報」「人と物」をつなぐデザインユニットです。

国立新美術館で開催中の「アーティスト・ファイル2011―現代の作家たち」を見てきた。

ttl_gallery.jpg

こんにちは、taku-workです。
大きな美術館は展示ルートの途中に休憩所があっていいですね。見応えある展示だと休憩所で一休みしながらあれこれ考えることができてステキです。窓がある休憩所とかだとベストです。

ということで、今回は国立新美術館で開催中の「アーティスト・ファイル2011―現代の作家たち」のお話。
今年もこの季節になりました。「アーティスト・ファイル2011―現代の作家たち」は現在活躍中の若手作家を新美術館が選抜して紹介する展覧会です。

Artist File 2011 | the NACT Annual Show of Contemporary Art
http://www3.nact.jp/af2011/

今年も国内外の作家による作品が展示されています。
気になった作家などをご紹介。

クリスティン・ベイカー

エネルギーというかスピード感溢れるというか、それでいて視点の定まらない感じが面白かったです。
キュビズム的なのかなとも思うものも。
手法も独特でナイフやゴム板などで塗られたような平らな筆あとや色と色の段差が不思議な印象でした。

110402_01.jpg

松江泰治

全体に均等にピントのあった写真が特徴的で、見ていると風景が消えるような不思議な感覚になりました。
平面のグラフィックのような感覚と言いますか。面白い表現だなと思います。

110402_02.jpg

タラ・ドノヴァン

ストローなど身近な素材を用いたインスタレーションです。
集まって大きな作品になることで素材が別のものに変容します。
人間の認識、全体をみることと細部をみることについて思いを巡らせるようで面白いです。

110402_03.jpg

ほかにも
ビョルン・メルフス
中井川由季
バードヘッド
岩熊力也
鬼頭健吾
といった作家が展示しています。


110402_04.jpg

今年は大型の作品が多いためか作品数自体は例年より少ない印象でした。
作品は、いつもよく見る感じかとおもうとちょっと違う、といった印象のものが多かった気がします。
なんというか説明が難しいですが、全く新しいものというよりも、概念が少しづれて違和感を感じてそこが面白いといった感じでしょうか。

展示は6月6日(月)までです。お時間があれば是非。
節電等の影響で展示の開場時間がイレギュラーなようですので美術館のウェブサイトなり電話なりで確認する方が良いかもしれません。

国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO
http://www.nact.jp/