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配管工とコーダーはイコールか?

みなさん、こんにちは、まーしーです。
英会話学校でもクラスメイトや先生が日本は大丈夫?家族は大丈夫?と心配してくれています。本当にありがたい限りです。

さて、今日は妻が発した何気ない一言をきっかけに考えたことを頭の整理も少し書いてみようかと思います。

ロンドンでは古い家が多いので色々なところが壊れるようです。ちょうど我が家も2階上の水漏れで「乾燥→壁をはがす→壁の塗り直し」という工事をしたところでした。
古いから(配管工に限らずな部分もありますが)配管工には仕事が結構あるような気がします。

「これが家を建て直す文化だったら配管工とかは仕事なくなっちゃうんだろうな」

こういったことを妻がいっていたのを聞きながら、時々ネットで目にする
「IE6があるから(それに対応しないといけない)仕事がある」
というのに結びつきました

別に個人的には古いものに対応するために仕事しているとは思っていないですが、そういう考えはこれまでもあったわけですし、そういった作業があるのは事実です。

変わるからこそ生まれるもの

家の話は文化的なところや環境の事もあるからそう簡単には変わらないでしょう。

逆にブラウザとかPC周りはそれとは比較にならないほどハイペースで変わっていくわけで、そうなると変化していないものに対応していくという仕事(作業)はなくなるのは避けられない流れでしょう。
まぁ、ひたすら変わっていくものを追いかける、という仕事が生まれるのかもしれないですが。

日本では遅れるらしいですが、ちょうどIE9もでましたね。
そういった日々の進歩の中でも当然変わらないものとかもあるので、それはそれであるでしょう。

変えられないから生まれるもの

この変化のなかで「変わらない」というよりは「変えられない」というのもよく目にします。
こちらは最初の例でいうと配管工の方に近いかんじです。

環境を変えられないという理由でよく聞くのは「ソフトをインストールできない(会社の都合でブラウザのバージョンを上げられない)」とか「イントラやシステムの都合で」というのも見たりします。

そう言うときはどちらかというと過去のものに引っ張られている限り仕事(作業)が発生する形です。

多分、現在は主導権がどちらかというとユーザー側よりはツール(環境)側にあるから発生していると思いますが、この主従関係が変わることは多いにありえそうです。

増え続ける中から生まれるもの

システムとかも最新のバージョンに対応したものを作っていると思いますが、Webサイトの場合はどちらかというと幅広く対応する方向で進んでいるでしょうからかなり広がる可能性はあります。

目的は1つなのである程度限定されるかもしれませんが、全体としてみると環境の多様化は進む一方でしょう。
そういった中から新たに仕事(作業)が発生してきます。

「対応する」という視点ではあまり変わらない感じですね。

増え続けるものとどうしても変わらないもの。

企業にとってのWebサイトももしかしたらそういうものなのかな?と思ったりもしますね。
はやりや新しいものも当然重要かもしれないですが、根底にあるものはあまり変わらないでしょうし、Webサイトはあくまでツールなわけです。

ひたすらあたらしいものとかが出てくるので逆な感じで変わらないものを見つける方が重要なのかもしれないですね。
多分Webサイトを運営している人たちはその点に気づいて必要なアプローチをWebサイト経由でしていると思います。

どれが重要とか正しいという話ではないですが自分の仕事を見つめ直しながら、何かしら考えておくべきかもしれません。
そんなことを自分の家の工事から少し考えてみたりしました。