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尾原史和さんの「逆行」を読んでいます。

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火曜/金曜担当の@cremaです。今日は、いま読んでいる素敵な本のお話を共有しますね。

先日書店で発見した、アートディレクター尾原史和さんの「逆行」という、一人称の自伝です。

尾原さんは、いま35歳。東京近郊で配布されているフリーペーパー「R25」のアートディレクションで名を馳せた、とてもエネルギッシュで実験的な方です。

この本では、尾原さんがフランクにお喋りするような文体で、何をどのように考えて「デザイン」に取り組んでいるのかが、徹底的に語られていきます。

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高知のデザイン専門学校を卒業後、二色機(一度に二色しか刷れない印刷機械)しかない印刷会社で徹底的に印刷を学び22歳で上京。

いくつも東京のデザイン事務所を面接で回りながら、東京のデザイナー達の「深く考えていなさ」に疑問を抱き、その後佐藤直樹さんと出会ってアジールデザインに入社した尾原さん。スポンジのようにすべてを吸収していき、一週間でクオークをマスターするほどの集中力で仕事に取り組んでいきました。

「仕事の規模は、入る箱で決まる。」を信念に、その時の収入ではぎりぎりのワンランク上の物件に引越しし続け、それに見合う大きな仕事を引き寄せ続けるエネルギー。

「自分で自分の仕事を動かす」というポリシーのもと、25歳で社長になることを目標に動き続け、実際には28歳で「スープ・デザイン」の社長となった実行力。

仕事の選び方も新しい雑誌を作り上げる構成力や論理力も、全てが普通の人と異なっている尾原さん。この人をさせている「強さ」「信念」「自信」はどこから来るのだろうと、文章を追いながらとてもひりひりした気持ちになってくるのです。

そして「このまま惰性で仕事をしていたら、人間ダメになるな」と、無性に締め付けてくる焦燥感が、痛くも心地よい感じなのでした。

もしもあなたが、仕事に対してちょっと倦怠感を持っているとしたら、ぜひ読んでみることをおすすめします。きっと熱い気持ちが蘇ってくるのではないかと。

あ、そういえば、下記のインタビューもおすすめです。

逆行
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尾原史和
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