「アーティスト・ファイル2010 -現代の作家たち」展にいってきた。
こんにちは、taku-workです。
だいぶ暖かくなってきた=花粉、くる。そんな最近です。打ち合わせや展示などに行くときには入念な花粉対策が必要です。
さて、今回は国立新美術館で開催中の「アーティスト・ファイル2010 ―現代の作家たち」のお話です。
この展示は2008年から企画されている毎年この時期に行われている企画展で、国内外の注目すべき作家たちを選抜して行われている作品展です。
今回も面白い作品・作家が多かったので気になった作家さんを紹介です。
桑久保 徹さん
油絵の厚塗りで不思議な世界観をもった絵画作品です。
現代的な絵画なのにどこか古典な感じもして不思議です。
インタビューのページもありました。
Tomio Koyama Gallery | 桑久保 徹
http://www.tomiokoyamagallery.com/index2/wp-content/themes/tkg/archive_ex_site/exhibitions/p/KIYOSUMI/2008/0719TK/interview_j.html
O JUNさん
展示スペースの一部屋を埋め尽くすように配置された絵画が印象的でした。
作品はシニカルというかなんというか、独特な間をもった感じがおもしろかったです。
作家さんのサイトもありました。
O JUN HOMEPAGE
http://www.ne.jp/asahi/o/jun/
福田尚代さん
こちらはとても繊細な作品です。
手紙や文庫本、名刺などに刺繍を施している作品で、淡い色のつぶつぶの刺繍によって文字がくずれていくような感覚がありました。
また、文庫本を織り込んだり、漂白したもの、本自体を彫刻した作品などもあります。
以前、僕は風呂で文庫本の小説を湯船の中に浸して読んだことがあります。
なんとなく湯船の中で読んでみたくなったわけです。
その時になんともいえない感覚があったのですが、この作家さんの文庫本を使った作品を見たとき、その感覚が蘇りました。
イケないことをしたような、でもとても大切なことだからやったような、そんな不思議な感覚です。
また、作家さんによる回文も展示されています。
回文の印刷は活版印刷などでおなじみのPAPIER LABO.さんだそうです。
作家さんのサイトもありますのでそちらもどうぞ。
福田尚代の回文と美術
http://naoyon.web.fc2.com/
ということで
今年もおもしろい作品をつくる作家さんが多くて見ごたえのある展示でした。
展示は5月5日までです。気分転換に良いのではないでしょうか。
アーティスト・ファイル2010 ―現代の作家たち
場所:国立新美術館
会期:2010年3月3日--5月5日
出展作家:
福田尚代、石田尚志、桑久保徹、斎藤ちさと、アーノウト・ミック、南野馨、O JUN