linkerは「人と人」「人と情報」「人と物」をつなぐデザインユニットです。

ハッピーや好奇心を提供できるようになりたいと思った話でも

100218.jpg

みなさん、こんにちは、まーしーです
オリンピックみてますか?仕事しながらテレビで流して音声だけ聞いています。
雪上サッカーとか雪合戦とかオリンピック種目になりませんかねぇ。  

今日は、あたらしいものを使ったりするとワクワクしますよね。ワクワクが新たな興味につながって、という経験談を交えつつ。

日々の写真が生きる楽しさを提供していた

携帯キャリアからいくつかフォトフレームが出ているのをご存じでしょうか?

デジタルフォトフレーム | 製品 | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/photoframe/index.html

製品ラインナップ | SoftBank
http://mb.softbank.jp/mb/PhotoVision/product/   

このデジタルフォトフレームが先月祖母(81)の家(青森)にも届いたようで、全国バラバラなところにいる娘・息子、孫&ひ孫がメールで写真を送るようになりました。
祖母は娘夫婦×2が身近にいるとはいえ青森で一人暮らしをしています。

100218-01.jpg
(Web上ではこんな感じで送られた写真も見ることも可能)

日々送られてくる写真をみて祖母がすごく楽しんでいるとのこと。
実際、祖母から電話がかかってきて送った写真の話とかをしたりするようにもなりました。

なんとかして返事を書きたいという思いが新たな興味へ

写真を送る際にはタイトル・メッセージくらいは付けられるのですが当然一方通行です。それに対して祖母から出来る返事は電話(固定電話)だけなのですが、この不便さがきっかけでメールに興味をもち携帯電話を持つことにしたようです。

メールに興味をもった延長でPCとかにも興味をもったりするのかも?とかも思ったりしちゃいますね。
実際、実家とSkypeのビデオチャットをするときになんどか登場したりするので、良いなぁと思ったりするのも時間の問題かもしれません。

新しいことを知り、それが興味につながっているようです。

一方通行だからこそ簡単にできた

ただ、今回は一方通行であったが故の良さがあるかと思っています。写真を送ってもらうだけ、という一方通行であり、機能が絞り込まれてるが故に覚えることも少なく、簡単に使えたのが大きかったと思います。

携帯を持つようになると、メールを送ってもらった物に返信するという作業があったり、着信したメールを表示させる、過去のメールを表示させる、といろいろなことができるようになります。

どこまで覚えられるのかは実際にやってみないとわかりませんが、興味・好奇心がその辺のハードルを乗り越えてほしいものだなぁ、と思っています。

ハードルをいかに乗り越えられるか、どれだけ下げられるか

こういった新しい物に興味があるというのはやはり大きいですが、興味の有無にかかわらずそれなりに使いやすいといった最初のハードルが小さいのはやはり重要ですよね。

Webサイトは携帯でもみるというのもありますが、PCでみるとなるとまずはPCをつけるというハードルがあったりしますよね。
あとはそもそもとして、色々面倒・・・というのも。

sociologbook | パソコン使え!

で、パソコンを持ってない、もしくはパソコンをちゃんと使わないっていうことは、いろいろ他にもびっくりするようなことになってて、例えばみんなデジカメは一台ずつ持ってるんだけど、画像をパソコンに移して保存しない(笑)(笑)(笑)。

めっちゃめちゃびっくりして、で、差しっぱなしのSDカードのメモリいっぱいになったらどうするの、って聞いたら、お気に入りの写真だけ残してあとは削除 するんだそうで......。研究室の椅子からひっくり返ったわ。1年ぐらいそれ繰り返して、メモリーの中に「よりぬきサザエさん」みたいな傑作集が自然にできあ がっているのだ。

sociologbook | パソコン使え!
http://sociologbook.net/sb.cgi?eid=452#comments   

というブログ記事があったりしましたが、このように簡単なもの、使い慣れてるものがよい、というのは大いにありえるわけですよね。

そういったハードルを越えてきた人がWebサイトに何かしらの形でやってきて、よくわからない、メンドクサイ、情報がみつからないってなってしまうのはやはり残念な話ですよね。ちょうどこんなブログ記事もありました(笑

ありがちなレストランのWebサイト - [モ]Modern Syntax

私:(iPhoneからレストランのサイトに接続しようとしている・・・)
レストランのWebサイト:Flashが必要だよ。
私:私はただ何時までオープンしているか知りたいだけなんですが・・・。
Webサイト:うんにゃ?。
私:今携帯電話でアクセスしているのですが、ページのどこか片隅にでもHTMLバージョンへのリンクはありませんか?
Webサイト:私は無視しています。
私:食べる場所を探して出かけているので、電話を使っている私の姿が目に浮かびませんか?
Webサイト:帰ってください。
私:(あきらめてPCに切り替える)
Webサイト:こんにちは!いらっしゃいませ?!
私:あなたのレストランは何時・・・
Webサイト:少々お待ちください。今、音楽をロード中です。
私:えっ?
Webサイト:あなたはそれをきっと気に入ると思いますよ。スチールドラムとキーター用にアレンジされた「イパネマの娘」ですよ。
私:いやいや、その必要は・・・
Webサイト:ロード中・・・
私:私が知りたいのは・・・
Webサイト:「ドットドットドット」
私:(指で机を叩く私)
Webサイト:用意ができました。いい感じでしょ?なんというのかしら、エスニッキー?
私:何時までやっていますか?
Webサイト:メニューを見て!布の上に印刷されたWordのドキュメントをスキャンしたスクリーンショットのPDFファイルなんですよ。
私:いや、それはどうでもいいので、何時までやっているのかを・・・
Webサイト:心配しないで。メニューは別ウィンドウでオープンされるから音楽は止まらないわ。いくつかの壊れた画像を表示してもいいかしら?
私:何時までやっているのかを・・・
Webサイト:私にはわかりません。
私:(デニーズに行こう・・・)

ありがちなレストランのWebサイト - [モ]Modern Syntax
http://www.aivy.co.jp/BLOG_TEST/nagasawa/b/2010/02/web_8.html  

こうならないようにしていくことが必要だなぁ、と改めて意識し直した次第です。

祖母が新しい物に興味を持ったというのがこんな所に落ち着いたわけですが、新しい技術や物などがこうやって人生を幸せにしてくれてるのはいいなぁ、という話でした。