Brian Enoの音と戯れる
火曜/金曜担当の@cremaです。
音楽を系統立てて勉強したこともなく、楽器もあまり弾けませんが、「No music, No life」は自認しているワタクシ。自宅作業という特権を活かし、仕事中はずっと音楽を流して過ごしています(過去記事参照)。
最近はラテン音楽を聴くことも多いのですが、それとは別に昔から大好きなミュージシャンの一人が、Brian Enoです。初期はロック的な楽曲を作っていましたが、次第に創作の方向性を変え、「アンビエントミュージック」のスタイルを作った人なのですよね。
こういう説明が合っているか分かりませんが、ホワイトノイズ的というか、無音では落ち着かない空間と心にそっと寄り添ってくれるような、いい意味で空気のように包んでくれる楽曲が多いのです。
私が愛聴していたのが、「neroli」という眠りに誘うアロマの名前を持ったアルバム(アルバム一枚が一曲で成り立っている)や、
空港のための音楽「Music For Airports」などでした。
集中を要する作業などで心を落ち着かせたいとき、無音よりもBrian Enoの音楽をかけているほうが効果的だからです。
ただしこれらの作品は、音楽としては「固定」されています。聴く度に違うメロディになったり、自分でコントロールしたりはできないという意味で。
いま挙げた2作品よりも、一歩進んだのが「77 Million Paintings」です。以前原宿行われた展覧会で、PCにインストールして鑑賞するアプリケーションを購入しました。Brian Enoのアート作品と音楽作品が様々な組み合わせでランダムに再生され、理論上は77,000,000とおりの組み合わせになるというもの。
こちらにはビジュアルがついているため、絵画鑑賞のような気分でいつまでも見つめてしまいます。ただしこの作品も、自分でコントロールするというところまでには、至っていません。
さらにテクノロジーの力を得て、ユーザが音をコントロールできるようになったアンビエント・ミュージック作品が、iPhoneアプリとして発売されたBloomとTropeとAirです。
Bloom
有料:450円
Trope
有料:450円
Air
有料:230円
YouTubeに上げられたユーザ動画をご覧いただけるとお分かりになると思いますが、タッチパネルを使って楽器のごとく音をコントロールすることができます。
とはいえ、あくまでもそこはBrian Enoが創りあげた調和のとれた音の中でのコントロールですので、おかしな音になってしまうような心配はありません。美しい和音が響き、眼で見ても美しいビジュアルエフェクトが堪能できるアプリケーションです。
私は最近神経がささくれだって寝付きがあまり良くないので、寝る時にイヤホンでBloomの音を聴いたりしていると、いつの間にか寝ていることが多いようです。