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「第2回 戦略的Webマーケティングセミナー」トークセッションメモ

こんばんは。

最近Google WaveやCacooなどの新しいWebサービスのベータ版が気になり、色々いじらせていただいている@cremaです。

そのあたりは近々に記事にしていけたらいいなと思いますが、今日は技術評論社さんの「第2回 戦略的Webマーケティングセミナー」の最後のセッションだけ参加してきましたので、そのメモをさらっと公開したいと思います。

「第2回 戦略的Webマーケティングセミナー」トークセッション

パネラーの方々は以下の通りです。

  • 1PAC. INC.代表取締役 阿部淳也さん
  • 株式会社コンセント 代表取締役社長 長谷川敦士さん
  • 郵便事業株式会社 情報システム本部 情報システム企画部 兼 国内営業統括本部 広告宣伝部 筒井 啓午さん
  • 読書家 森田雄さん
  • 株式会社技術評論社クロスメディア事業部部長代理兼Web Site Expert編集長 馮 富久さん(モデレータ)

最初にエクスキューズを書いておきますが、このトークセッションでは、自己紹介以外のスライドがほとんど何もなかったのです。そのため、全てを耳で聞き取りながらメモすることができず、間違えている部分も多々ある可能性があります。間違いや過不足を発見されましたらご指摘いただけますと、大変ありがたく存じます。

そして、聞き取ったメモを箇条書きで書いていきます。読みにくくて申し訳ありませんが、1mmでもご参考になれば。

  • 郵便事業株式会社筒井啓午さんは、ビービットさんと一緒に「ゆうびんホームページ」のリニューアルを担当。
  • ゆうびんホームページは、平日の12:00(違うかも。聞き取れませんでした)になるとアクセス数が落ちる。土曜日日曜日はアクセス数が落ちる。
  • そのようなアクセス解析の結果と、リアルの郵便の集荷状況などを考えあわせて、Webサイトのターゲットユーザーを決定した。一番のターゲットは、ターゲットは20代から40代の女性(主婦っておっしゃったような気もするのですが、ちょっとよく分かりませんでした)
  • 筒井さん「サイトが簡単に使える(ユーザーが使いやすい)→繰返し使われる→PVが上がる→ブランド力が上がる」(ちょっと間が抜けてますが)
  • 馮さん「ターゲットが予想以上に絞られていますね」
  • 長谷川さん「デザインをする対象者を決 めると、そのターゲット以外の人はどうなるのか?というツッコミがはいる。が、ターゲットを明確にすると、作り込みの方針が明確になる。ユーザーを漠然と 考えるよりも成果物のクオリティが上がることにより、ターゲット外の人にも刺さる」
  • 阿部さん「ターゲットが明確に→シナリオを作れる→コンテンツや導線が見える」
  • 森田さん「アクセス解析の結果や集荷の状況から20〜40代の女性をターゲットにしたというのはいい話だと思うけれど、ちょっとやりすぎでは?」
  • 筒井さん「Webサイトの至上命題はプロモーション。月間PVは一億以上(きっちり聞こえなかった)。これを利用しない手はないというトップダウンの指令が。」
  • 筒井さん「最初に決めたターゲットは、20〜40代の女性が◎、中小企業の事務員が◎、学生が△」→これは、あとで訂正が入ったのですが、よく聞き取れませんでした。すみません。。。中高年層はターゲットに入っていないとはおっしゃっていました。
  • 森田さん「クライアント中心設計。クライアントの事業が何かというのを考える。ユーザー中心というのは、どっちにしてもそうなるだろう。その事業がどうなると成功なのかということを中心に考えるといいのでは。」
  • 筒井さん「発注側がKPIを設定して制作に発注しているのか?それともKPIも制作側に決めてもらうのか?というのを聞きたい」
  • 筒井さん「(確か、PDCAサイクルの話の流れで)コールセンターの入電数と、FAQのアクセス数をすりあわせして、FAQの内容を入れ替えたりなどしている」
  • 筒井さん「KPIは、トップページのバナーのCTRやコールセンターへの問い合わせ減少など」
  • 長谷川さん「最初に依頼があった時に、発注者側でKPIを決めてますからと言われても、実際にはそれが役に立たないKPIだったりすると、困る」
  • ここで、森田さんから、ターゲットユーザーとペルソナって違うよね、という主旨の発言が。
  • 阿部さん「森田さんが言いたいのは、ビジネス的なターゲットユーザーとWebサイトのターゲットユーザーって違うっていうことだよね?」
  • 阿部さん「Webサイトに来た顧客が納得して/満足して帰るかどうかが大切」
  • 筒井さん「どのターゲットをうてば、全体に響くか。どの層が郵便を出してくれれば儲かるか?→20〜40代の女性→Webサイトがターゲットに響くかどうかと制作の手法は違うと思う」
  • ビジネスのメインターゲットとWeb戦略のターゲットが違うこともある(という主旨の発言があったように思いますが、うろ覚え)
  • 長谷川さん「Webサイトを作るときに、本来の意味でのペルソナはオーバースペックすぎる」
  • (多分)阿部さん「ひとつ上のレイヤーでの話しで、ビジネスの戦略を考えた時に、『それはWebじゃなくてもいいのでは』ということにもなったりする」
  • 阿部さん「Webの話をしているつもりが、企業としてどうコミュニケートしていくかという話しになる」
  • どのようなターゲットにどのような価値提供をするか
  • 筒井さん「IPで地域が分かる+Googleインサイトで、エリア別のマーケティングを行うことも可能(将来的には)。xx県xx市向けだけの商品開発もあり得る」
  • 筒井さん「Webで情報発信するだけでなく、Webで情報をとってくる(ちょっと不正確かも)
  • (多分)長谷川さん「なにをもってWebサイトが成功か?という価値観を、企業が継続して持っていないといけない。たとえ担当者が変わっても」
  • 長谷川さん「KPIを育てる」
  • 長谷川さん「KPIが単純にPV10倍と言われたら、サイトリニューアルでなくプロモーションに費用をかけるべき」
  • 筒井さん「(Webサイトのガバナンスについて)宣伝部やシステム開発部のOKを貰っていないコンテンツはドメイン内での公開を拒否する」
  • 筒井さん「今年の10月29日に、また郵便年賀.jpを始める。去年はmixi年賀状で『Webからリアルへ』がテーマだったが、今年は『リアルからWebへ』がテーマ」

このメモは時系列がちょっと狂っていますし、抜けも沢山ありますし、間違いがある可能性も高いので、繰り返しますが「間違い過不足をご指摘ください」「本当にご参考まで」ということで、お願いいたします。

本日のTwitterハッシュタグは#webmk02でしたので、ご興味のある方はそちらもチェックなさるとよろしいかと。

一言感想

全体的には、業界トップクラスのWeb制作会社の方々がどのような意識でお仕事されているかを改めて感じることができる、有意義なトークセッションだったように思います。

話しの方向がどちらに転がるか分からないトークセッションという性質上、事前のスライドをご準備なさるのは難しいかと思いますが、話題のメインだった郵便事業株式会社さんの組織図やターゲットユーザーなどについては、視覚的な資料が欲しかったと感じました。ただ音声だけで聞いても、ちょっと聞き逃すと、取り戻すのが難しかったので。。。

そのあたりをモデレータの馮さんにお伝えしたところ、あとで何らかの形で共有できるかもしれないとおっしゃっていましたので、期待大です!

おまけ

世界で100枚しかない、森田雄さんの「読書家」名刺をいただきましたので、証拠写真をアップロードしておきます。英語の肩書きは「Disemployment, Extensive Reader」ということで、もし「株式会社ディスエンプロイメントのエクステンシブリーダーです」とか名乗ると、なんとなくそれっぽく聞こえるのが面白いね、というお話しになりましたw

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