linkerは「人と人」「人と情報」「人と物」をつなぐデザインユニットです。

自分の文章とわかりやすい文章の差をはっきりさせてみる

090827.gif

みなさん、こんにちは、まーしーです
先日読んだ『仕事するのにオフィスはいらない 』で書かれていることの大半はlinkerにも当てはまるし近いところがあるなぁ、とおもっていたら案の定@taku-workも読んでいました。  

自分の文章を見直してみる

さて、linker journalがスタートして半年経過していました。3人がそれぞれ種々雑多なネタを取り上げてきました。

他の2人のように注目されるようなものっていうのはなかなか書けないですが、書けないなりに出来ることがあるだろう?ということで自分の書いた文章を少し見直してみたいと思います。
文章というよりもテーマ設定というところの問題もありますね。
あとは起承転結じゃないですが、一つの文章としての構成も関係しますね。

linker内で文章を校正しあうことは時々あるのですが、そのたびに色々と突っ込みをもらっています。
今回振り返ってみるにあたって、自分が書いたモノの問題点を洗い出してみるというのはあまりうまくいかないかもしれないので、withDに提出していた原稿と実際に編集されたモノを比較してみたいと思います。
withDで公開されていたときはこんぶだしmeetingの7杯目にゲストでいらした岡本さんが編集してくれていました。

今回の素材は

6杯目:Podcastの大先輩、境祐司さんに訊く!|linker journal|linker
/journal/2009/06/6podcast.php  

を取り上げてみたいと思います。

塊を分割できないか考えてみる

元原稿

ビデオキャスト

podcastが音声のみなのに対して、ビデオを配信するのがビデオキャストです。境さんのpodcast「日刊徒然音声雑記」でも時々ビデオキャストが配信されています。
収録当日、「日刊徒然音声雑記」の収録にも参加させてもらいましたが、Ustreamで映像を流しながらの収録でした。これはリアルタイム配信でしたのでビデオキャストとは若干違いますが、このデータを配信すればビデオキャストということですね。
[file-386]スタイルの時代 No.8「デザインユニットlinker」: 日刊徒然音声雑記
http://admn.air-nifty.com/web_design/2009/06/file-386-no8lin.html
[file-387]スタイルの時代 No.8「デザインユニットlinker」後編: 日刊徒然音声雑記
http://admn.air-nifty.com/web_design/2009/06/file-387-no8lin.html

修正済み原稿

ビデオキャスト

Podcastが音声のみなのに対して、映像を配信するのがビデオキャストです。境さんの「日刊徒然音声雑記」でも時々ビデオキャストが配信されていますね。収録当日「日刊徒然音声雑記」の方の収録にも参加させてもらいましたが、Ustreamで映像を流しながらの収録でした。これはリアルタイム配信でしたのでビデオキャストとは若干違いますが、このデータを配信すればビデオキャストということですね。

日刊徒然音声雑記

ご存じ、境さんが配信するPodcast。「日刊徒然音声雑記」の方でも、linkerがゲストで登場した回「スタイルの時代 No.8」が前編後編にわけて公開されています。

感想

こうなったわけです。ビデオキャストの説明をしたあとで、「ご存じ」とはじめて「日刊徒然音声雑記」の紹介が始まっています。
withDに来ている人であれば知ってる人が多いのではないか?という判断で分割して紹介したことで、「日刊徒然音声雑記」の紹介もただリンクを張るよりも引き立っているような気がします。

その一文を短くできないか考えてみる

元原稿

ビデオキャストの旧式スタイル

Xactiの登場でビデオを撮るスタイルもだいぶ変わりましたし、iPhoneが登場によりTweetMicで簡単に収録&配信が可能になりましたが、境さんのビデオキャストはこのようなスタイルで行っていたようです。
<写真>
苦労が感じられますね・・こういうスタイルで歩きながら録音していると怪しまれてもしかたないところもあるかもしれませんが、技術の進歩を感じることができますね。

修正済み原稿

ビデオキャストの旧式スタイル

<写真>
Xacti の登場でビデオを撮るスタイルもだいぶ変わりましたし、iPhoneの登場で簡単に収録&配信が可能になりました。でも、境さんはこのようなスタイルで収録や配信を行っていたようです。苦労が感じられますね......。こんな感じで歩きながら録音していると、それは怪しまれてもしかたないというか(笑)。技術の進歩を感じることができますね。

感想

長くなりがちな一文を短めにすることで読みやすくなっていますね。
7杯目の収録の時に岡本さんは「自分の文章はどんどんつなげてしまって長くなりがち」とおっしゃっていました。
そういう自分の癖がわかっているからかなり意識して書かれているんでしょうね。。

流れがわかりやすいか考えてみる

元原稿

ガジェットたくさん

境さんは収録がどこでも行えるように様々なガジェットをたくさんお持ちでした。
<写真>
この日はノートPCをお持ちでなかったですがD4を中心とした組み合わせでUst、音声編集、Podcast更新が行えるとのことでした。

修正済み原稿

ガジェットがたくさん

<写真>
最初の写真のとおり、境さんは収録がどこでも行えるように様々なガジェットをお持ちでした。この日はノートパソコンをお持ちでなかったですが、D4を中心とした組み合わせでUstream中継→音声編集→Podcast更新が行えるとのことでした。

感想

矢印をつけてフローをわかりやすく書くことで伝わりやすいですね。
前から読んでいくのでその順だと思っていれば気づかないかもしれないですが、一歩引いてみると流れがわかりやすくなっているのは明らかですね。

まとめ

岡本さんは自分だったらこういうふうなのが読みたい、というところに必要な情報を入れているとのことでした。
文章に限らずのはなしですが、公開されている向こうにいる人の事を一番に考える、ということですね。

あとは、文体もあるのかもしれませんが全体を通して語りかけられている感じが伝わってきます。
これもすごく読みやすさにつながっている気がします。

linker journalやweb creatorsでの連載をしながら、文章の書き方を考え直してみる必要があるのかなぁと思う事が増えてきました。
これまで習ってきたものでいうと、国語の授業とか現代文とかがそういうのに当たったりするんでしょうか?(笑

実際の原稿もそうなんですが、HTMLをマークアップするときも重要なんじゃないのかな?と思う事が多々あります。どこが見出しでそれぞれの関係がどうなっているとかそういう話ですね。
普段特に意識することなく使っている日本語だけに「考えて使おう」と思うとなんとなくこういう理由だからこれよりはこっちのほうがいいというのが見えにくい気がします。

正解はないかもしれませんがつながることが多い領域ですし、HTML5を学ぶのとあわせて改めて見直してみるのも良い機会なのかな?とか思ったりしています。

みなおしながら色々考えてみたりしてみましたが、そもそもとしてこの文章が読みやすく書けていないですね。
これからは今まで以上に意識して書いていきたいな、とおもいます。  

追記

岡本さんがtwitterで補足説明してくれていた(笑)ので引用させてもらいます

自分の場合Web文章で意識しているのは、「塊として目に入ってくるようにする」もありますね。字下げはしないし、本来改行すべき文の切れ目でも同一段落内であれば改行せずに、ブロックに流し込むような要領でいれてしまいます。
http://twitter.com/orange_juno/status/3656501300

見た目の凹凸をなくして、あと何塊で読み切れるのか、を明示するというか。「かたち」で認識できるような書き方を癖としてします。これは、低解像度モニターもあった時代に、本位でない位置で改行されてしまうことが多かったために身についてしまった癖でもあります。
http://twitter.com/orange_juno/status/3656547018

TweetMicなんかは、この対談の中でのアプリの発見的トピックで写真もあったので、配信スタイルの話に混ぜてしまうのではなく、あえて別項でアプリの説明としてとりあげたという感じです。
http://twitter.com/orange_juno/status/3656645001