linkerは「人と人」「人と情報」「人と物」をつなぐデザインユニットです。

東京都現代美術館で開催中の「トーマス・デマンド展」に行ってきた。

こんにちは、taku-workです。
東京都現代美術館にいくときに、清澄白河のA3出口から深川資料館通りを通っていくのですが、深川の古いお店なんかが並んでいてゆったりとした風情が結構好きです。ついた先が現代美術館というギャップもまた良いです。

ということで、今回は東京都現代美術館で開催中の「トーマス・デマンド展」のおはなし。
紙で作られた風景を写真にした作品ということで、興味津々です。

東京都現代美術館|「トーマス・デマンド展」
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/134/

120523 01

トーマス・デマンドはドイツの現代美術作家です。
被写体となる風景や状況を自分で紙などで制作して撮影した写真作品で有名だそうです。

ぱっと見は風景を写真に納めたような作品ですが、写っているものすべてが紙で作られていて、現実味が消えたような印象が特徴的です。
現実と虚構の間の薄いところを見ているような気分でした。
紙で構成されているのはオフィスだったり浴槽だったりと日頃見かけそうなものというのも面白いです。
紙で作られたオフィスの風景写真の中に写っているファイルとか冊子みたいな紙ものは、紙でつくられた紙ということで、いったいぜんたいどういうことなのか、なんて思ったりします。

展示はワンフロアだけとなっています。
大判の作品も多いですが、全体の作品数は少ないので、ちょっと物足りないかもしれません。さらっと過ぎてしまいます。
同じチケットで常設展も見れますのでそちらを見てもいいかもしれません。

常設展は1階では平成23年度の新収蔵品展としてオノサト・トシノブ、奈良美智、櫃田伸也などの日本の作家の作品を見ることができます。奈良美智の作品は初期作品で数も多いので見応えありました。
3階では作品の名前をテーマに1960〜80年代の作品が展示されています。
アンディー・ウォーホルの《マリリン・モンロー》やゲルハルト・リヒターの《エリザベート》、ダン・フレヴィン蛍光灯を単純にならべた作品《無題》などが展示されています。

ということで、
展示は2012年7月8日まで。陽気のいい日には深川散歩もいっしょにオススメです。ぜひ。