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『スマートフォンやタブレット進出で変わるモバイルサイト制作に見る、 次世代ウェブのカタチ「One Web」』をいただきました。

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火曜/金曜担当の@cremaです。

今日は、ペパボのOさんにいただいた書籍のお話。(生まれて初めて、電子書籍の献本をいただきました。感謝!)

さて、いただいたのは、2011年7月2日(土)東京で開催されたセミナーイベント『SwapSkillsDoubbble(vol.1)次世代ウェブのカタチ[One Web]』の内容をまとめた電子書籍です。

書籍のほうのタイトルは、『スマートフォンやタブレット進出で変わるモバイルサイト制作に見る、次世代ウェブのカタチ「One Web」』とちょっと長くなっており、ブクログのパブーで購入可能。

現在先行収録されているのは、以下のお二人の講演です。

長谷川恭久さん『「Mobile First:モバイルファースト」が意味する今後のWebコミュニケーションデザイン』

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吉川徹さん『マルチデバイスに対応するjQueryMobile』

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PDFとePub両方の形式が用意されていて、お好みのデバイスのお好みのリーダーで読むことができます。私は、MBPからDropbox経由でiPadのiBooksに入れて、移動中に拝読しております(荷物が増えないのが非常に嬉しく)。

基本的には講義内容を書き起こしてブラッシュアップされているのでとても口語的な文体ということもあり、すいすいページをめくることができます。

長谷川恭久さんのセッションでは、「プログレッシブエンハンスメント」や「レスポンシブウェブデザイン」など「モバイルファースト」にまつわる考え方を最初から説き起こすように触れている、いわば「導入編」という趣です。

印象的な手描きのイラストを多用し、詳細な技術解説ではなく、現状の代表的な考え方を俯瞰して紹介している内容のため、既に取り組んでいる方向けというよりは、忙しくて勉強を逃してしまっている方や、新しいことに積極的に取り組むクライアントの担当者さまなどに最適なのではないでしょうか。

吉川徹さんのセッションは、CSSとJavaScriptのコードを入れながらの、より実践的な内容です。様々なデバイスでの閲覧を想定したjQueryMobileの実装方法に触れることができます。講演内容の書き起こしということで、もともと書籍としてサンプルを加えて緻密に書かれたものと比較して、「実装方法のエッセンス」に短時間でさらっと触れることができる印象でした。

このように、講演会に参加できなかった人に向けての講演内容のテキストでの書き起こしというのは、とても面白い試みですね。映像や音声でのアーカイブを見るのも勉強になるのですが、閲覧に比較的まとまった時間を必要とするため、だらだらと見る機会を逃してしまったりしがちです。その点、テキストによる講演の書き起こしは、電車移動中等の細切れの時間でもちょこちょこ読んでいったり、少しページを戻って見直したりしやすい印象を持ちました。

さて、現在はお二人分のセッションだけが公開されている訳ですが、10月7日には、以下の内容が追加公開されるとのこと。

  • 菊池崇さん『新潮流、デバイスに振り回されないスマートフォンサイト制作』
  • 馬場宣孝さん(NHN Japan)『スマートフォンの徹底検証とサイトパフォーマンス』

ブクログのパブーのページからオンラインで試し読みが可能なうえ、2011年10月6日(木)までに購入すると、通常価格1,500円のところ、特別価格1,000円で購入可能だそうですよー。

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