linkerは「人と人」「人と情報」「人と物」をつなぐデザインユニットです。

文章の勉強になりそうな本、あれこれ。

ttl_book.jpg

こんにちは、taku-workです。
本棚を増設するかと思って、本を階段に一時避難させてから早半月。
そのまま階段が本棚になりそうな気配です。

そんなわけで、今回は文章の勉強になりそうな本のおはなし。
仕事をしていると多かれ少なかれ、何かしらの文章を書くことになるかと思います。
一日を通してみてもメールや原稿、報告書や企画書などなど、用途は違えど、とにかく文章をたくさん書いていますね。
そんな文章を書くということについて、考えるきっかけになればと。

自家製文章読本 井上ひさし 著


"自家製 文章読本 (新潮文庫)" (井上 ひさし)

文学における文章のみならず、裁判記録や広告文なども例に上げ、文章の構造や修辞の効果など広く扱われています。
引用による考察も読みやすいので、いろいろある文章読本の最初の1冊にどうでしょうか。

井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 井上ひさしほか文学の蔵 編


"井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)" (井上 ひさし)

実際に文章を書いてみようということで、生徒の作例に赤ペンを入れて解説してあります。
具体的なテクニックの話もさることながら、文章を書く上で根本的に何が大切かというところも参考になります。

理科系の作文技術 木下是雄 著


"理科系の作文技術 (中公新書 (624))" (木下 是雄)

「文章読本 井上ひさし 著」の中にもオノマトペの項目で登場します。
理系文章は客観性が大切である中で本書にはオノマトペによる修辞が多く見られます。
著者の伝えたいという気持ちの強さが現れているようです。

高校生のための論理思考トレーニング 横山雅彦 著


"高校生のための論理思考トレーニング (ちくま新書)" (横山 雅彦)

英語の論理性の話やディベートの構造などについて書かれています。
討論とは、論理的に話すこととはどういうことかの参考にもなります。
メールや報告書など、論理的に相手に伝えなくてはいけない文章の参考にどうでしょうか。
ひとりごとのようなメールで相手を困らせないためにも。

ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 福田和也 著


"ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 (PHP文庫)" (福田 和也)

文章を書くにあたって、どのように読み、どのように書くか、著者の方法を紹介しています。
多読、多筆を目指す人には良いかもしれません。
必要情報のみを目的に本を読むというのがポイントですね。

これは「効く!」Web文章作成&編集術逆引きハンドブック 松下健次郎 著


"これは「効く!」Web文章作成&編集術逆引きハンドブック" (松下健次郎)

実際にWebサイトで使う文章を書くにあたってのテクニックが学べる本です。
図版も多く、文章も各節が端的にまとまっているので非常に参考になります。
長いと読まれないというWeb文章の特性を克服するのにいかがでしょう。

広告コピーってこうやって書くんだ!読本 谷山雅計 著


"広告コピーってこう書くんだ!読本" (谷山 雅計)

広告コピーについての考え方が参考になります。
実例を上げてそれについて何がよいのか、また悪い例はどういうものか、といったことが具体的にかかれているので理解しやすくてオススメです。
広告コピーをもっと注意深く大切に見るようになりそうな一冊です。

一億三千万人のための小説教室 高橋源一郎 著


"一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))" (高橋 源一郎)

小説について大切なこと、なにを考えるべきかなどについて書かれています。
よくある小説入門のようなテクニックの話は皆無です。
何を書くか、そもそも何故書くかといった本質的な話が興味深いです。

仕事で書く文章に嫌気がさしてきたときに読むと、なぜかほっとします。
きっと表現とかそういう根源的な欲求を思い出すからかもしれません。

ということで、

日々書いている文章がもう少し良くかけたら、気の進まないメールの返信やネタのないときに重苦しい気持ちで書くブログなんかも、もっと楽しめるかもしれません。
もちろん、人の書いたメールやブログももっと楽しく読めるかも。
これだけ文章を書く機会が多いのですから、文章のこともう少し考えてみるのもいいですね。