linkerは「人と人」「人と情報」「人と物」をつなぐデザインユニットです。

武雄市公式サイトのFacebook移転関連の記事など

火曜/金曜担当の@cremaです。

本日バタバタにつき、ほんとに軽く書かせていただきます。恐れ入ります。

先日「武雄市公式サイトのFacebook移転について、考え中。|linker journal|linker」という記事を書いたのですが、私の浅い考察記事など比べ物にならない素敵コメントをいただき、記事を3つ読みましたので、皆さまに共有しておきます。記事のほうは、ご存知かとは思いますが。

かとけんさんのコメント

とある私の知人である「かとけん」さんから、前掲の記事にコメントを頂戴いたしました。全文引用しますね。

@cremaさん、こんにちは。
私もある程度、FBの仕組み等を理解しているという立場から、コメントさせていただきます。

・先進的な市長と市政に注目度が高まりそう。
=>たしかに。

・サーバへの設備投資費が節減できそう(記事によると既存のページデータも残すそうなので、サーバを完全に解約することはなさそうですが。メールサーバも残すでしょうし)。
=>以前のサーバが適切なものであれば、仕組み上、節減されるものではないと思われます。

・CMSのライセンス費、開発費や運用維持費のコスト等、既存のWebサービスを使う分、節減できそう。
=>Facebook側の仕様変更があった場合に対応する費用とスピード感が必要になってくるので、むしろ費用が必要になる可能性が高い。また、CMS自体は必要です。

・スマフォや携帯にもそれなりに対応してくれているし。
=>Facebookページはまだ対応していませんし、今後、対応にはコンテンツ提供側も開発が必要になると思われます。

・現状の仕様では、Facebookアカウントが無い人でもページを閲覧できるので、そこは問題ない。
=>問題はないですが、、メリットではないですね。

・SNSならではの情報の伝播力に期待が持てそう。
=>今後に期待でしょうか。。現在は数%の人しか見れませんが。。(武雄市の人がどれくらいいいね!しているのだろう?)

・グループやイベント機能を使って、市のコミュニティを活性化できそう。
=>確かにそうですね。

個人的にはサテライトサイトとしてのFB活用は賛成ですが、完全移行は反対です。
というか、予想以上に好意的な意見が多くてびっくりです。。
ソーシャルプラグインとか知らないのでしょうか?

かとけん

私の認識不足をご指摘いただいた上で、完全移行は反対とのご意見でした。開発者の方ならではの視点で、勉強になりました。ありがとうございます!

素敵記事3つ

では、その後目にした記事の中で、個人的に論旨が素晴らしいと感じたものを、3つ挙げておきます。

まずは、札幌でフリーのWebデザイナーをなさっている「うぇびん」さんの記事。

ですが、Facebookページを制作・運用している私の視点からは、「今の時点では」勇み足、愚策と思います。
一般企業であるFacebook社に公の機関がすべてを任せて良いのか、という観念的な部分ではなく、官のウェブサイトとしての根本の話です。

と仰る理由はなぜか、ぜひ読んでみてください。

次は、超有名な長谷川恭久さんの記事。

少ない予算で小さなことをスタートするための Web ツールやテクノロジーは数多くあります。どのコミュニケーションチャンネルが住民に届きやすいのかはケースバイケースです。とりあえず初めてみて、マッチしないのであれば別のツールを使ってみるという身軽さがあるのも Web ならではです。公共機関全体で足並みを揃えることなく、『公式 Web サイト』なしでも独自のコミュニケーションチャンネルをもつことが可能です。

比較的好意的な論調で、個々の事象ではなく世の中の流れの中で必要なものを指摘されていることに、いつもながら感服しております。同じテーマで浅い記事を書いてしまった自分に、冷や汗が出てきますね......。

最後は、愛読しているWeb担当者Forumの編集長である安田英久さんの記事。

1点だけ読者の方に強く伝えたいことは、「市役所ホームページのFacebookページへの全面移行」という表層的な事実だけをもってこの事例をとらえるのは愚かしいことだということです。ソーシャルメディアという場は今後の地方自治体にとっても重要なのは確かですが、場は場であり、大切なのは全体として達成するべきゴールとそのためのコミュニケーション設計です。

というように、こちらも細かい部分よりは「達成すべきゴール」を見据えた素晴らしい考察で、やはり冷や汗ものです。

今回のように、物事を深く捉えて素晴らしい記事を書ける方々と同じテーマで偶然記事を書いてしまうと、己の視点の浅さに穴が有ったら入りたい状態になってしまいますが、それでも1mmでも深く考察できるような習慣を持ち続けたいと思います。諦めたら、そこで試合終了なのです。