linkerは「人と人」「人と情報」「人と物」をつなぐデザインユニットです。

共著「ウェブデザインコーディネートカタログ」のことを、少し。

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すっかりご無沙汰しております。@cremaと申します。季節はすっかり梅雨に移り変わりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

かねてよりあちこちでつぶやいていた「linkerも執筆参加した書籍」ですが、先月(2011年5月)末に発売されましたので、きちんとこのブログでご報告しますね。

タイトルは「ウェブデザインコーディネートカタログ」、日本の企業サイトを中心にしつつ、海外の優れたものも取り入れたウェブサイトの事例集で、200以上のサイトを掲載しています。

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出版社は技術評論社さん、執筆は原一浩さんキゴウラボの小山智久さん+我々linkerの5人です。

最初に編集さんから執筆ご依頼をいただいた時、Movable Type以外の書籍の打診が初めてだったこともあって、どのような切り口で攻めていくべきか考えあぐねました。そこで、私たち3人だけでなく、CSS Niteで例年海外サイトのデザイントレンドを発表している原さんと、ウェブサイト制作には一家言お持ちで言語表現が豊かな小山さんを「引きずり込み(!)」、わいわいがやがや作っていけばいいものができるのではないかと、一緒に参加していただいた訳です。

リアルとSkypeでの打ち合わせは、合計何時間になったか分からないぐらい。5人+キゴウラボの村山さん+編集Kさんも交え、「どんな切り口でサイトを分類するか」「類書もある中、読者にどんな価値を届けられるか」を話し合いました。その間ずっとみんなで共有していた思いが「自分たちが読みたい本を作ろう」ということでした。

パラパラめくればサイトデザインのサンプル集になり、読みたければ解説文を読むと理論を学べる本。仕事に煮詰まった時デスクの脇においたこの本をめくる自分たちを思い浮かべ、取り上げるサイトや構成を何度も何度も検討しました。という訳で、その想いを込めたこの本の前書きがこちら。

この本の著者は、現役Webデザイナー(ディレクター)として仕事をしており、いつも「良いWebデザインとは何か?」を探し求めている5人です。自分たちがいつも欲している「このような印象を与えたい時、配色はどうすべき?」「レイアウトのパターンって、どんなものがあったかな?」というような情報を一冊にまとめ、ぱらぱらとめくりながらアイディアを練ることができたら......。「想定読者は自分たち自身!」という思いを込め、議論に議論を重ねてテーマを練り上げました。

そんなわけで5人の子供のようなこの本、作成するにあたって色々な苦労や裏話もありまして。掲載できなかったサイトのこと、誰がどんなサイトを推薦したか、今回の仕事のすすめかた等々、周辺事情を皆さんと共有できるイベントを開催したいなぁと画策しております。多分、ツイートと写真禁止なイベントになると思うのですが(笑)、夏の間に実施できるといいですね。頑張って計画しましょう(>関係者)。

ウェブデザインコーディネートカタログ
黒野 明子 秋野 琢 小山 智久 原 一浩 柳谷 真志
技術評論社
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おまけ

この本のことを取り上げてくださった記事やつぶやきを拾ってみました。みなさま、誠にありがとうございます!

意外と、掲載サイトの中の人が反応してくださっていたのが、印象的でした。あと、装丁のデザイナーさん。お会いしたことはありませんが、お世話になりました!