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gggの銀座界隈隈ガヤガヤ青春ショーを見てきた

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こんにちは、taku-workです。
壁に紙などを貼るのには練りゴムが便利です。長期間いけるかは、わかりません。

さて先日、ギンザ・グラフィック・ギャラリーで行われている「銀座界隈隈ガヤガヤ青春ショー 〜言い出しっぺ横尾忠則〜灘本唯人・宇野亜喜良・和田誠・横尾忠則4人展」を見てきました。
日本を代表するイラストレーション、グラフィックデザイン界の大御所のグループ展です。ほんと豪華です。

銀座界隈隈ガヤガヤ青春ショー 〜言い出しっぺ横尾忠則〜灘本唯人・宇野亜喜良・和田誠・横尾忠則4人展
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
2009年9月2日(水)− 9月29日(火)
〒104-0061 中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル
tel. 03.3571.5206
日曜・祝祭日休館 11:00a.m.−7:00p.m.(土曜日は6:00p.m.まで) 入場無料

それぞれの世界観に

作品展示数が多くて、とても見応えがあります。
1階スペースはポスターをメインに昔の小冊子も展示されています。
地下階スペースは4人それぞれのエリアにわかれてそれぞれの作品が展示されています。

灘本唯人さんの展示エリアには原画、時代ものの原画が多く展示されていました。
筆のタッチまで見ることができるのは原画ならではです。興味深いです。
また、独特な女性のイラストレーションも展示されています。

宇野亜喜良さんの展示エリアは線画が多く、どのイラストレーションも独特の世界観で引き込まれます。
なぜこんな世界をかけるのかとても不思議です。

横尾忠則さんの展示エリアは「オペラ横尾忠則をうたう」のレコードの現物やジャケットの原画、レコードの印刷のための印刷指示など、なかなかお目にかかれないものがありました。
また、表紙を担当していた頃の古い少年マガジンも展示してあります。
今の少年マガジンの表紙と比べると、かなりインパクトがあります。

和田誠さんの展示エリアには原画をはじめ、雑誌の表紙のための印刷指示がトレーシングペーパーに書き込まれた資料などが展示されています。線、きれいだなー。
原画にそえられているコメントがほんわかしていて面白いです。

それぞれの展示エリアに入ったとたんに世界観が飛び込んでくる感じがして、そんなに広いスペースではないはずなのにとても長い時間見入ってしまいました。

また、それぞれがデザインした本展示のポスターも展示販売されています。
四者四様のポスターが並んでいる様子は本人達が並んでいるようで面白かったです。

四人四色という本

展示が先か本が先かわかりませんが、「四人四色 イラストレーター4人への30の質問」という本も出版されています。

gggの受付でも買うことができます。

この本は30の質問に各人が回答する形で若いころの話やイラストレーション・デザインの話などについて書かれています。
本のタイトルのとおり、四人四色、それぞれの人柄が伝わってきます。
とても興味深いお話でいっぱいです。

質問も具体的で若手イラストレーターやデザイナーにとっては聞いてみたいことばかりだと思います。
たとえば質問の中にはこんなものがあります。

質問26 みなさんは少なくとも出発の時点ではデザイナーでありイラストレーターでもありました。
現代ではデザインとイラストレーションの職分がはっきり分かれているように思います。そのことについてどうお考えですか。
また、デザイナーと組む場合、利点はどのようなものですか。あるいは違和感を覚えることがありますか。

この質問はデザイナーとしては興味津々です。
回答は四人四色でそれぞれになるほどです。
特に和田誠さんの回答には、確かに、と納得です。

ということで

gggのサイトにもありますが、展示の中ほどに本展示への4人のコメントがあります。
4人の人柄と関係と時間の流れなど、いろいろと思いをめぐらせながら見ることができて面白い展示でした。