linkerは「人と人」「人と情報」「人と物」をつなぐデザインユニットです。

ペルソナ手法での情報設計に参加してきました。

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こんにちは、taku-workです。写真のプリントがiPhotoから注文できることを知りました。あら便利。

さて先日、某社さんのサイト制作のためのグループワークへ参加してきました。
このグループワークは現状のサイトを新たなターゲットユーザーのために作り替えようというもので、ペルソナ手法をつかって行うというものでした。
僕はペルソナ手法をつかってのサイトの設計にはいままで参加したことが無かったので、非常に勉強になりました。

以下にざっくりと流れをご紹介。

KJ法による分析

対象の製品を分析する際にKJ法を使います。
製品のアピールすべき良い点をブレストのように付箋にどんどん書いていきます。
集まった付箋を壁に貼っていきます。
そして全て張り終えた後にそれらを分類していきます。
これによってアピールポイントがわかりやすくなります。

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セグメンテーション

次に製品の希求ポイントを理解するためにセグメンテーションをします。
製品の特徴からみる希求するポイントを明らかにしていきます。
これによってこのあとのペルソナをつくる際の参考にもなります。

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ペルソナによるターゲットユーザーの設定

次にいよいよペルソナをつくっていきます。
これはターゲットユーザーとなるため細かに設定していきます。
氏名、年齢、性別、性格、歴史、現状、今後など具体的に設定します。写真も探します。
細かく設定することで後のシナリオを考えていく際に効果が出てきます。

とくに名前をつけるのは重要だなと思いました。
ペルソナがどう行動するかを考えるのに親近感をもって接することができます。
「このコンテンツを見たとき○○さん(ペルソナの名前)は□□な性格だからきっと。。。」
的な感じで具体的なユーザーとして考えられます。

シナリオをつかっての確認

サイトのゴール(達成目標)を最終地点として、ペルソナがそこにたどり着くまでをシュミレートします。
サイトにどんな経緯でどこのページに入ってくるのかがスタートとなります。
ペルソナの性格や抱えている問題を考えながらどんなコンテンツがあればゴールへ向かいやすいかを考えていきます。

この方法によってサイトの所有者が見せたいと思っていたコンテンツとペルソナである仮想ターゲットユーザーにとって必要なコンテンツにずいぶん違いがあることがわかります。
最終的にペルソナが目標を達成することができそうなら成功です。

まとめ。それからペルソナ手法について思うこと

ペルソナの手法は見えにくいユーザー心理を考える場合にとても効果的な方法なのだなぁと今回のグループワークに参加することで実感出来ました。
とくに、コンテンツを考える段階での判断基準が、「ペルソナにとって問題解決になるか」という部分で明白になるのでスムーズに考えることができます。
判断基準を明白にすることはとても大切ですね。

それから今回思った疑問は「ペルソナは何人ぐらい作るべきか」です。
これに関しては当日はいまいち答えを見つけられなかったのですが、何度かやってみるうちにわかりそうな気もします。今後の課題といったところです。

ともあれ、何人かでペルソナにとってどんなコンテンツが有効なのかを話しながら案を出していくことはゲームをしているようで面白いですね。イメージ的にはテーブルトークRPGに近い感じなのかなぁ。